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STORE BUILDING 個店づくり

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2019.03.11

エイジング塗装で38年分の廃墟感を表現!

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今DIYでも注目され、テーマパークでもよく見かける塗装の手法“エイジング塗装”。それをプロの技だとどう仕上がるか気になりませんか?!

渋谷のヘアサロン「ROCK HAiR FACTORY(ロックヘアファクトリー)」さんは、その店名の通り、ロックをテーマとしたお店です。ロックに関わる事業を総合的に行う「激ロック」さんからのご依頼だけあり、徹底したロックの世界観で無骨なインダストリアル・荒廃感を表現した店内です。今回追加のご依頼で、何も施していない店内の壁2箇所にエイジング塗装を施すこととなりました。

何も施していない店内の壁。店内入り、カットスペースの左右突当りの壁と扉です。
ROCK HAiR FACTORY

まずアートディレクターがエイジング塗装を施したイメージイラストを作成し、完成イメージを共有します。廃墟感ある錆びた鉄管の壁とタイルの貼られた無骨な重々しい鉄扉のイメージです。

ROCK HAiR FACTORY

イメージイラストを元に壁にタイルを貼り、扉は出っ張る箇所に板を貼り付けます。反対の壁には装飾用塩ビ管、ダクトを取り付けます。

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次にエイジング塗装を施します。どのくらいエイジングを施すか加減がポイントになります。アートディレクターが出向き、どの程度のエイジングとするか基準をつくり、それをもとに塗装していきます。ちなみに今回は「38年分」のエイジングとのことでした。

ROCK HAiR FACTORY

塩ビ管はグレー色のプラスチック素材です。それを錆びた鉄管のように変化させていきます。「地鶏 一氏」の焼き鳥の煙を手で描いたように、今回も経年変化を分析して再現していきます。例えば鉄管のさびは、月日が経つと共に鉄が黒ずみ、赤くなり、黄色い汁を出す。それを再現して描きます。

塗装の食いつきを良くする下地塗料のサーフェイサーを塗布した後、エイジング塗装をします。

完成です!
38年経過し、鉄管が錆びて水が漏れ壁にも染み込んでいるような廃墟感!

ROCK HAiR FACTORY

ROCK HAiR FACTORY

そして元は木製の引き戸とは思えない重厚感あふれる錆びた鉄扉が仕上がりました!

ROCK HAiR FACTORY

担当していただいた絵描き職人さんは東京ディズニーリゾートなどのテーマパークを手掛けるベテランの方。曰く、エイジングの最高峰はディズニーランドとのことで、例えばスプラッシュマウンテンの岩は30工程以上かけて描いていくそうです。岩の元の素材はFRP製です。FRPとは繊維強化プラスチックのことです。人工物をまるで自然のもののように錯覚させる塗装技術はトリックアートともいえます。

今回、塗装の力で木製の引き戸を重厚な鉄扉に、つるっとした何のへんてつもない壁を38年経過した鉄管の廃墟感ある壁に変化させ、感情を動かす世界観のある空間へ生まれ変わらせました。

2017.09.28

個店づくりで大事なこと

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昨日、船橋に新規オープンするダイニングの引渡しに行ってきました。
2年前にも一度ご依頼をいただき、今回は当社がパートナーとしてお手伝いする2軒目のお店になります。

※前回お手伝いしたお店はこちら。
実績紹介「FUNABASHI BASE あそび」



実はこちらのお店、自らDIYerであるオーナー様ということもあり、店内の仕上げや家具など、かなりの部分をオーナー様側のDIYでつくりあげています。

オープンが数日後に迫る中、DIY作業が残る現場は関係者総出でフル稼働中。

引渡し当日、オーナー様にご挨拶し、雑然とした現場を目にして思わず「なにか手伝いましょうか?」とお声掛けすると、間髪入れず「マジすか!」の言葉と一緒に、プラスチックのスプーンとフォークとグルーガンを渡され、「これ、付けてもらいますか?」とすかさず仕事が与えられました。


DIYでお店つくろうとする人は、人に頼るのも上手いな~と感じます。


当たり前のように当社スタッフもヘルプに入ります。
自転車での買出しから、新聞をデコパージュしたテーブル制作のお手伝いまで、、、
ひとつのチームとなっています。

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宣伝用の店内撮影3時間前なのに、冗談など言いながら、感性のおもむくままに少しづつお店が形になっていく―。


結局2時間ちょっと手伝いましたが、とても心地いい時間でした。


なぜ、心地よいと感じたのか?
それはきっと、デザインのディレクションしている中でも私たちが"一貫して大事にしていること"が共有されていたからだと思います。

個店は「ライブ感」が大事です。
スタジオでミスなくつくられた音楽ではなく、現場でおもむくまま、感性を羅針盤に音を合わせていくフェスのライブのように。
そのスキがあるところが個店づくりの面白さ。
それはお店が始まっても同じことで、毎日がライブなのです。


"自分のお店を持つ"というワクワク感。

それを改めて感じることができた現場でした。



そういえば、前店に続いてこのお店の店名を名付けさせてもらいました。
「FES by Asobi」
今回のコンセプトは「フェス」です。
船橋方面へお越しの際は、ぜひこちらのお店の魅力を実感してください。



↓:当社で作成したパースがポスターに。完成系は少し雰囲気が変わりそう…?
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