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アイデア

“予算”と”感じる”のバランスが大事。空間デザインにおける素材の役割

update :

私たちは、空間デザインの大事な要素を4つに分けています。形、光、色、素材です。(関連記事:要素に分けて空間をイメージ。空間デザイン4要素

この4要素、一般の方でも理解しやすい順に並べると、色、光、素材、形の順だと思います。そして今回は、あえて玄人好みの視点で”素材”についてを解説します。
なぜ素材について書こうかと思ったのかといいますと・・・・今いるお店、古材がふんだんに使われています。チェーン店のようですがチェーン店と感じさせない空間です。初めて入ったお店ですが、「なかなかいいお店だなー。」と分析を始めてしまったのです。
空間的にいいお店というのは、先ほどの4要素のバランスが良いのですが、このお店のポイントは素材と照明だなと特徴付けました。照明はまた今度書くとして、今回は「素材について」。

このお店、多くの古材が使われています。大きな大テーブルの天板、衝立などあらゆるところに使われています。ちなみにこの古材、めちゃめちゃ民芸風なこのお店にありながら恐らくは、アメリカ製の古材です。日本で使われる木材ではありません。「あーあそこで仕入れているのだなー。」と考えてしまいます。
話が横道に逸れました。元に戻します。
古材は、新材に比べて約2倍の費用がかかります。工事全体としても古材をあえて使うことで費用は1~2割高くなっているはずです。

新材を加工して古材っぽく見せることも可能です。古材を使うよりかなり安く上がります。

では利益を追求するはずのチェーン店がなぜ高価な古材をふんだんに使うのか?それは、古材を使うことによって空間の持つ”質感”が変わるのです。”質感”は写真では誤魔化すことが可能です。でもそのお店に行ったときには、感じてしまうんです。「このお店は、なんかいいな。」と・・・それが素材の力です。

それではなぜ古材の方が感じるのでしょう?
木は、常に変化します。水分が抜けてどんどん密度が濃くなります。つまり少しづつ寸法的には小さくなるのです。寸法が小さくなっているのにその木の持つ存在感は増していきます。”味”がでてきます。”味”とは、一言で言うと”質感”です。人間に例えるとオーラでしょうか。

私たちは、予算に合わせるために多くのフェイクの商品(本物に似せたもの)を使います。 本物の木や大理石よりも工場で作る工業製品のほうが施工性が良くメンテナンス性も優れていて、尚且つかなり安いからです。
しかしながら、感じる空間をつくるためには、本物の、しかも価値ある素材を使って空間をつくることが大事なのです。欧米に行かれたことのある方はよくお分かりになると思いますが、日本とは”質感”が圧倒的に違うのです。どんなにほかの要素を似せてもぜんぜん違います。
かといって全て本物の素材を使うことを薦めているわけではありません。「費用対効果」が非常に大事です。大事ですが、それを超える”魅力”が欲しいですね。

では、”予算”と”感じる”のバランスをどのようにとれば良いのでしょうか?

例えば大理石であれば、本物の大理石をエントランスの一部にだけ使うのです。数万円で済みます。席に座ればあまり床や天井など見ません。素材をうまく使えば、質感の良い空間づくりにつながり、出来上がりが劇的に変わります。ネックは、出来てみないと感じられないことですが…。

空間デザインにおける素材の役割

 

このように私たちが数多くの経験で感じてきた、目に見えない、説明しづらいノウハウがあります。

当社がご提案させていただく際は、限られた条件の中で、考えつく限りのノウハウをご提案の中に盛り込んでいきたいと思います。
素材の持つ魅力を理解していただければ、お店づくりの楽しみがグッと広がります。

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