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アイデア

制作者のパワーを10倍引き出すここだけの話

update :

ここでの制作者とは、私たちのような店舗のデザインや内装工事に関わるスタッフや会社のことを指しています。
お店づくりという大きな仕事に一緒に取り組むのであれば、そんな制作者の力をできる限り発揮させ、限られた予算でも最大限の効果を出したいと思われませんか?

大きな額のお金を使ってつくりあげるお店ですので、最高のものをつくりたい、と思うのは当然のことだと思います。
その為にはクライアントだけでなく、制作者にも最高の仕事をしてもらわなければなりません。
制作の依頼をしたから終わりなのではなく、さらにそこから素晴らしいものをつくり出すにはコツがあります。

それは「制作者をやる気にさせること」です。

クライアントとしてみれば、制作者がやる気なのは当然だと考えていらっしゃると思いますし、実際に制作者もやる気があります。
しかしながら、制作会社やスタッフさえ、クライアントのファンになってしまうほど意気投合し、本来のやる気以上の「想い」で突き動かされるようになると、最高のものをつくり上げるという点において、その結果は大きく違ってきます。
これまでさまざまなクライアントとお店づくりをさせていただきました。その中でも「この案件は燃える!!やるぞー!!!」と思うことがあるのです。

制作者側でありながらクリエイターを動かす立場の者として、また様々なクライアントとお店づくりをしてきた経験をもとに、できる限り客観的に「ここだけの話」としてお話しします。

その1. 想いの共有

この業界でこの仕事を好きな人であれば例外なくやる気にさせる方法があります。

それは「想い」を共有することです。

個人店、チェーン店に関わらずお店のオーナー様にとっては、新たなお店を出すということは、すごくチャレンジングでワクワクする仕事のはずです。 初めてお店をだされる方は、もう夢の塊という感じでこちらまで楽しい思いになります。 100店舗以上運営されている大変有名な企業の有名社長も、必ず、自らお店のプランから施工後のチェックまで行われます。

お店づくりとは、誰にとっても仕事における”ハレの日”なのです。 人生において家を新築したり、結婚式を挙げたりするのと同じです。 そのワクワクする想い、ギラギラとした挑戦心を共有させてください。 私たちはその想いを受けてインスパイアされ、想いや夢を叶えるために本気になります。

その2. パートナーにする

一業者扱いではなく、同じ想いを共有するパートナーとして迎え入れていただくこと、こんなにやる気になることはありません。

制作業者は業者ではなく、パートナーとして接するのがコツです。その為にはパートナーと呼べる制作者を見つけることです。(もちろんクロノバデザインがオススメです。) 業者として接すると制作業者も業者としてしか考えなくなってしまいます。 しかしパートナーとして接すると、あたり前ですが、制作業者はパートナーとして応えます。 パートナーがいると、クライアントの方々も絶対に心強いはずです。
時に厳しい現実を直視し進言します。 そして出来る最大限のことをするために運命共同体として縦横無尽に活躍します。 何しろお店をオープンするということは、一世一代の大勝負です。 その時に傍らにいるのが業者なのか、パートナーなのかで違ってきます。

ぜひ、信頼できるパートナーを見つけてください。(クロノバデザインをオススメします!!) 中には、たくさんの業者を比べながらずーっと決めずに引っ張る方がいらっしゃいますが、出来るだけ早めに絞り込んでください。 というのも、優秀な制作者は他にも多くの案件を抱えています。 パートナー選びの時点であまりに引っ張られると、既にパートナーとしてご依頼頂いているクライアントの方に力を注ぎたくなってしまいます。 パートナー探しに時間をかけるよりも、ある程度の時点でパートナーを決め、実際の制作の時間を大切にする方が理想的な制作のあり方だと考えます。

その3. パートナーにする

パートナーを見つけたら、自分のお店づくりに巻き込みます。

よいお店とは、クライアントが納得できるお店です。 もっといえば「多少苦しいことがあっても歯を食いしばり頑張っていける。」と思えるようなお店であることです。 そのためには、クライアントが考えて考えて考えるのと同時に、本来他人である制作者もプロの技術と視点を持ちながら考えに考えて考えた案をぶつけ合えば、よいものが生まれる可能性が高まります。 これまでの経験でも、長続きするお店とは、流行を追うことより動線やモジュールなどの基本的で細かなこだわりをぶつけ合ったようなお店に多いように思います。 エンドユーザーは、本物を嗅ぎ分けるのだと思います。 また、クライアントも愛着を持てるので頑張れるのでしょうね。

ではどうしたら上手く巻き込めるのでしょうか?

その4. 台本を魅力的に

お店をつくるという行為を一つの舞台のお芝居とします。オーナーは、監督です。台本という筋書きもオーナーが作成します。
例えば立ち飲みのワインバーをつくるというテーマの下、スペインのバル風にするために内装は少しアンティークなタイルを・・・・とかスタッフには紺のシャツを着せて、いらっしゃいませの代わりに・・・・・・とか考えていきます。 詳細は決まっていなくとも筋書きがしっかりしたお店というのは、お話しを初めて聞いた時から「これはぜひやりたい!」という気持ちになるものです。
そんな時は次から次にアイデアが出てきます。そんな筋書きならこんなセットが合うんじゃないかな。こんな照明なら観客がよりドラマチックに感じるんじゃないか。なんて思えるのです。
台本をしっかり描けばみんな乗れます。

その5. まかせてまかせず

経営の神様と言われた松下幸之助さんは、人の上手い動かし方として「まかせてまかせず」という言葉で表しました。 これは当然お店オーナーと制作者の関係にも当てはまります。
例としては、「予算が1,000万円でこういうお店をつくりたい。デザインは御社にお任せします。いいお店をつくってください。」と言われることがあります。この時は「よしっ!やってやるぞー。」と、俄然、燃えます。ビジネスよりもクリエイティブな血が疼いてしまい、利益確保が危ういこともある程です。
任せられるというのはやる気に繋がりますが、任せ過ぎはよくありません。失敗するお店づくりは、制作者に丸投げした時におこります。「任せるよ。」と言いながら細かく突っ込んだり、大枠を規定しなおしたりすることが欠かせません。 でも思いつきで変えては、言われる側は疲れてしまいますので、大きな軸を持ちながら揺さぶって答えに落としていくようなイメージが大切だと思います。

昔、あるクライアントとの間で実際にあったやり取りです。打合せにて、「もう少しヨーロッパの〇〇地方の~~の水の流れのような空間にしたいの」と。鮮やかにそれまでのプランが否定されました。その時のデザイナーの反応ときたら・・・・。 なだめすかして頭を切り替えてつくり直した結果、私たちの考えたデザインとクライアントの考えたコンセプトが見事に融合したお店となりました。 そのお店、着実に実績を上げています。 私たちだけで考えたプランであればそうはいかなかったかもしれません。
まさに、まかせてまかせずです。

その6. お店は誰のもの

お店は、当然お店のオーナーであるお施主様のものです。
施主様はお店をつくるプロジェクトのトップです。決断はトップに下していただかなければなりません。 お店づくりは、施主様に判断を仰がなければならないことの連続です。 すべてが思い通りに行くお店づくりなど無いからです。 理想と予算がぶつかったり、厨房の広さとホールの広さどちらを優先するか、色合いは、使い勝手は…など、あらゆるところで決断の連続です。
私たちは、プロとして最善を尽くしアドバイスやご提案をいたしますが、最終的には施主様の決断に委ねられます。トップの自覚ある施主様に制作者は安心して付き従うのです。

その7. やる気を下げない

クリエイティブな仕事をしている人たちというのは、マゾ体質が多いように思います。無茶なことを言われるのに慣れていますので結構ドMです(あくまで私見です)。ですから少々きついこと言っても大丈夫です(当社にはお手柔らかにお願いいたします)。 大事なのは、やる気を下げないことです。
きついことを言われて頑張れるのは、この仕事が好きだからです。お金が好きとか、出世したいとかでなく純粋にお店をつくるという仕事が好きなのです。その気持ちを大切にするだけでかなり頑張ります。休みも睡眠時間もなく働いている人が多くいます。つまり依頼者は、制作者がやる気が下がることをしなければ良いのです。

どんなことでやる気を下げるかと言いますと

  • 真剣に話してくれない
  • 計画そのものが具体的な話ではない
  • お金で人を釣るような態度
  • 多くの業者と比べていつまでも決めない
  • 支払いに不安がある
  • 一人の人間として見てくれない
  • 現場などの調査の時、何社も同時に集める
  • 批判だけで方向性を示してくれない・・・・・などなどです。

考えてみれば割と当たり前のことなのですが、お店を出す時の必死さの中で忘れがちなことでもあります。 当然、それらを乗り越えて食らいついてこそプロなのですが、やる気が上がることではないということです。

以上、お店づくりのプロとしてたくさんのお施主様とお仕事進めてきた中で私たちを乗せるのが上手なお施主様を何人かイメージしながら書かせていただきました。
きっと共感する制作者も多い事かと思います。

これからいざ開業!という時、の一助となれば幸いです。

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