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PORTFOLIO 実績紹介

個店における木の使い方

「やっぱりカウンターの天板は無垢の一枚板にしたいんですよね」、「壁に木板を貼ってもらったり、木を使ったぬくもりの感じる空間にしたいです」などは私たちが個店のオーナー様と初めにお話しさせてもらった時によく聞く言葉の一つです。今では私もこちらから先に「一枚板にしたいとかこだわりありますか?」と聞いてしまうほど店舗デザイン“あるある”になってます(笑)

お店の内装においてカウンター天板、フローリング、木格子のパーティション、パーゴラ、壁一面の木羽目板、テーブルの天板から扉や棚板、イス、木柱、木製扉やその枠 等々。
私たちがつくる個店の中では様々な建材・素材を使いますが、数ある素材の中でも断トツ木の素材が使われることが多いです。

個店で木が使われる一番大きな理由としては、前述のオーナー様のご希望にもあるように木のぬくもり感だったり、天板に触れた時の手触りだったり、木という慣れ親しんだ自然素材への安心感だったり、匂いなんかも実は知らずに感じているかもしれません、そのような五感をくすぐる力を持っているのが木です。つまりは木の持つ質感がそうさせているのですが、そこの質感に関するお店においての役割の詳しいところはこちら(関連記事:空間デザインにおける素材の役割)をご参考頂けるとよく分かるかと思います。また、使い込んでいけば行くほどそのお店独特の質感が出てきて、お店の色(オリジナリティ)に一役買うという効果も出てくるでしょう。つまり、木の素材選びはお店の内装において重要な要素となってきます。

(上:無垢ヒノキのカウンター)

「でも、無垢の一枚板のカウンターなんかお高いんでしょ?」「…そうです(汗)」
私も少し前にさるお鮨屋の案件で贅沢にも厚みが8cmもある無垢のヒノキのカウンター天板を入れさせてもらいました。確かに質感が素晴らしくて、にじみ出る存在感と高級感を堪能しましたが、どんないい素材でも反りや割れが出てくるのが無垢材の特性です。もちろんそれが味なのですが、価格と使い勝手の面が短所というところでしょうか。

(上:エンジニアリングウッドとよばれる、集成材のカウンターやOSB合板の収納BOX)

じゃあ低予算では木の質感が出せないのか? そんなことはありません。
ずいぶん前から各建材メーカーなどが、価格やメンテナンス性の問題を解消しようと開発した木質系の新建材を利用するのもひとつの手だったりします。新建材というと本物に似せたプリント合板だったりというイメージが強かったりするのですが、例えば間伐材をスライスして固めたパーティクルボードだったり、無垢の節や割れを除いた木っ端を集めて固めて一枚の板に加工した集成材などエンジニアリングウッドと呼ばれるものを加工すれば元が本物の木なので質感が出ます。

(上:いわゆる構造材であるツーバイ材の吊り棚と、ラーチ合板を貼り合せた下がり壁)

他には、住宅だと壁の中の構造や柱に使われる荒材、いわゆる構造材を加工するのも一つの手です。毎日寄り添うように使う住宅とは使い勝手が違うのでそういった素材を使う自由度が高いのもお店のデザインの楽しいところです。

またそういった素材は、誰もが加工しやすい材料なのでホームセンターにも売ってます。当社のお客様にもDIYでされてる方もいらっしゃいますよ。街にある個店の木の素材がどんなものが使われているのか、ホームセンターにはどんな木材があるのかなどそういった目線で見るとお店作りももっと身近に感じるかもしれませんね。

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