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美食の街に”煙”で際立つ焼き鳥店

地鶏 一氏

美食の街に”煙”で際立つ焼き鳥店

名店と名高い焼き鳥店で修行を重ねたシェフが腕をふるう「地鶏 一氏」が六本木にオープンしました。
細い路地を入ると、独特な風格を放つファサードが目に入ります。
白い建物と、まず世界を切り離すように、門のように黒く塗装が施され、その門の内側は、靄のように塗り重ねた壁面があります。その中央に見慣れない不思議な木肌の建具が目をひきます。看板は小さく建具の横にありますが、ファサード全体がお店の世界観を現しています。

オーナーは六本木という立地を活かしたデザインをご要望されました。六本木はIT企業が多く、周辺には大使館や美術館も多く、美食も集まる洗練された国際色豊かな街です。 そんな街に相応しい、“ここにしかない”際立つデザインを目指しました。

店内へ入ると、まるで舞台を眺めるように、暗い空間に中央の大きなカウンターとその内側の焼き場が幻想的に目に入ってきます。お店はコの字のカウンターがメインのシンプルな構成です。焼き場以外の天井や壁、床は黒く、店内に入った瞬間にカウンターに目線が集中するように計画されています。

凄みすら感じるその雰囲気は、手作業でつくられました。焼き場を囲炉裏に見立て、そこから漂う焼き鳥の煙を担当のチーフデザイナー、アートディレクター自らが手作業で描きました。焼き鳥の煙と一口に言っても、雲や湯気とも違う、「煙」としての表現を研究し、ハケや筆で塗布し、ウエスで刷り込ませ、吹き取る。それを繰り返し、レイヤーのように重ねて奥行きのある「漂う焼き鳥の煙」を表現しました。仕上げに銀箔を吹き付けて、職人とデザイナーの4人が4日間かけて描いた大作です。

この煙を最大限活かす効果を狙って、囲炉裏に見立てた焼き場を囲うタイルは変形のタイルを使いました。釉薬がスチールのような質感で、鈍く光を反射する重厚感のあるタイルです。
そして、客席側カウンターの奥はステンレスの調理場カウンターになっていますが、そこで調理を行い、人が動くことで光を反射して煙が描かれた天井が、まるで動いているような錯覚を覚えます。

一方、カウンターの素材にもこだわりました。
どっしりとした赤みを帯びた天板はウェンジというアフリカの木材で、耳が白っぽく赤と白のコントラストが特徴的です。この木材は担当チーフデザイナーも出向き、オーナーと共に選んだ木材です。

舞台装置のように、光やグラフィック、お客様の目線、厨房の動き全てを計算し、このお店でしか感じられない心を動かす幻想的な世界観を空間全体で作り上げました。

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店名 地鶏 一氏
住所 東京都港区六本木7-13-10宮下ビル1F
Web https://yakitori-restaurant-jidori-ichiuji.business.site/
広さ 58.8㎡/17.7坪 竣工 2018

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